インターン生”武井”の滞在記

◎期間:平成30年1月15日~28日

◎滞在場所:岐阜県大野郡白川村平瀬

一般社団法人 ホワイエ / ゲストハウス たろえも

◎行ったこと:15日 白川郷散策/アオイロ・カフェにてご挨拶(休日)

16日 地域おこし協力隊の方々からお話を伺う(休日)

17日 ミエノワプロジェクト講話受講/取材準備

18日 合掌造りの教育施設「旧花植家」の掃除(交換留学生受け入れ準備)

白川郷ヒト大学の報告書作成

19日 岐阜県地域おこし協力隊 研修 参加(&手伝い)

20日 柿ZAIMAIにて柿渋染め体験(休日)

21日 「喫茶さとう」お手伝い(休日)

22日 「喫茶さとう」取材/ホワイエ打ち合わせ

23日 法定調書作成 手伝い

24日 前日の続き / 取材記事作成

25日 取材記事まとめ / 報告書(滞在記)作成

26日 取材記事まとめ / 報告書(滞在記)作成

27日 高山観光/移住者交流会/ゲストハウスオープニングナイト(予定)

28日 ご挨拶まわり/白川郷ライトアップ観光(予定)

【体験記】
ふるさとワーホリに参加する前の意気込みはとても漠然としたものだった。

「今後は農業とまちおこしに携わる仕事に就きたい!でもどんな仕事があるの…?」

「そもそも『まちおこし』ってどんなことをしているの?」

「地域おこし協力隊の人たちって何しているんだろう…?」

「田舎での暮らし、経験したことのない雪国の暮らしを体験してみたいな!」

「世界遺産も見てみたいから、行ったことのない白川村に…!」

…といった感じで、村の方々にせきららに話したら怒られそう?な思いも胸に秘めて、白川村に飛び込んだ。

15日、初めて世界遺産の白川郷を訪れた。初めて見る合掌作りと雪のコントラストにとても感動!が、周りが外国人ばかり。まったく日本語が聞こえなかったので「ここは本当に日本…?」という錯覚さえ覚えた。そして、訪れて初めて、集落自体が世界遺産になっていることの大変さを感じた。「和田家」にお邪魔したが、壁には「ここから先は生活スペースですので、立入禁止です。開けないでね。」の文字。そうか、この隣の部屋には人が住んでいるのか、と。見ず知らずの人がすぐ隣の部屋を出入りしている建物で生活するなんて、プライベート空間もなく、私なら絶対にできないことだな、と感じ、村の方々の懐の大きさを痛感した。
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「立入禁止」の写真

そしてその日の午後、お世話になるアオイロ・カフェへ。初めて、柴原さんとよもぎさんにご挨拶した。白川郷は観光客が多く地元の住民は大忙しだけれど観光客で成り立っている部分もあるので無下にもできない、という観光地ならでは話から、地域おこし協力隊は任期がとても短く、村に定住する未来を描くなら、スピーディーに行動しないとあっという間に終わること、など、到着して早々に勉強になる話をたくさん伺えた。
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アオイロ・カフェの店内

16日は、午前中、現役の地域おこし協力隊3名の方々からお話を伺う機会を、柴原さんとよもぎさんが作ってくださった。「まちおこし」と一口に言っても、関わり方は無限大で、自分の強みを理解し、自分の武器をもっていないと村に入るだけで役ただずで、終わってしまう。移住する時には、自分がやりたいことと、地域から求められてることがマッチするかどうかを知ることが大切。また、移住者を迎える立場に立った時には、その人たちが「生活」できるようにサポートする必要がある、「家」と「仕事」を用意することが大切。など前日に引き続きたくさん勉強になる話を伺えた。また、午後、平瀬地区を散策していると、お豆腐や油揚げをいただいたり、お世話になっているゲストハウスオーナーのご両親のご自宅(森下家)で夕飯をごちそうになって、お土産まで持たせてくださったり、など皆さんが気にかけてくれ、2日目にして、地域の方々の温かみを知ることができた。
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お昼に文化会館でごちそうになったとちもちとご近所でいただいた品の数々…

17日は、柴原さんが今月30日に三重県の地域おこし協力隊を対象に行うセミナーの講義を受講させていただいた。今の自分の現状と目標を言語化し、把握したうえで、その目標に向かって、どのようなスケジュールで何をしていかなければいけないかを棚卸しよう、というものだったが、この講義を受講することで、ふるさとワーホリに参加する前まで漠然としていた思いが鮮明化した。自分の中での目標はあったものの、この目標自体がぼやっとしていたので、「こういう仕事をしたい、こうなりたい」という自分の気持ちを柴原さんにたくさんぶつけた。その結果、「地域の特産物をPRできる仕事に就きたい」「企業に就職して行っていきたい」「地域に入って仕事がしたい」というシンプルな結論にむすびついた。

ただ、これはふるさとワーホリに参加しているだけでは達成できないので、情報収集をどのように行っていったらいいか、などのアドバイスまでいただき、ワーホリ中に行うべきことがすっきりとした。「何かをしたいがそれがはっきりしなくてモヤモヤする…」という方には、柴原先生の講義を受けることをオススメします…!

夜は、新年会&送別会&おめでとう会&歓迎会をゲストハウスで開いてくださった。たまたま仕事でゲストハウスに来られていた柴原さんの良き相談相手の「東さん」とお話をした。この方は一言では表せないくらいの経歴・肩書の持ち主で、地域おこしをしている方々などを支援している会社?を立ち上げている。話をする中で、「自分が進もうとしている道に対しての情報が少なすぎる」「地域に入る覚悟があるならば、2週間という期間は短すぎるので1年くらいは白川にいるべき」「農産物のPRをするならば、自分がまず有名になってから発信することが一番の近道ではないか」など一刀両断されながらも、的確で斬新なアドバイスを下さり、とても良い刺激を受けた。
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17日 夜会の集合写真(残念ながら東さんが映っていない…泣)

18日は、週末に行われる白川郷ライトアップで通訳をしてくださる筑波大学の中国人留学生を受け入れる準備として、この方々が滞在する合掌造りの掃除を行った。この合掌造りは「旧花植家」という名前で公共の教育施設として使われているもの。建物の中はお金をかけてリフォームしたそうで、とてもきれいだった。
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「花植」の外観と建物の中

19日は、岐阜県地域おこし協力隊の方が受けられる研修に柴原さんが講師として出席されるため、同行させていただいた。お手伝いという立場で伺ったが、グループワークを行う内容の講義の時には、現役の地域おこし協力隊の方々に混ざって、がっつり研修を受けさせていただいた。「夢を周りに語っていくことで、助けてくれる人が現れて、叶いやすくなる」「自分にできることをコツコツと行っていくことで、信頼のわらしべ長者になれる」という話などが特に印象に残った。この日の夜の交流会にも参加させていただき、現役の協力隊員から現状や課題などたくさん身の丈の話を伺えた。協力隊の方は、全員が「自分」を持たれていて一風変わったキャラの濃い人が多かったが、向かって頑張りたいという純粋さや、オブラートに包まず飾らない性格をお持ちの方ばかりなので、今後もずっと付き合っていきたい大切な仲間に出会えた、と感じることができた。
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セミナー中と交流会(という名の飲み会)の写真

20日は急遽、19日の飲み会の場で出会った山県市にある「柿ZANMAI」という企業に訪問した。柿を使って衣食住を提案している企業で元協力隊の方が作られた会社で、地域にある伝統を残し、広めていく活動という観点がまさに自分のやりたいことにマッチしたため、「行きたい!」と思い、レンタカーを借りて訪問した。当日は個人的に何度もお世話になっている、体験教室やレジャー施設を検索できるサイトの「アソビュー(asoview!)」さんも取材にこられており、一緒に柿渋染めを体験することに。体験は1時間ほどで終了したが、一見怖そうに見える職人気質の金子さんとイケメン店長の加藤さんの掛け合いがコントを見ているようでとても面白かった。アソビューさんの話の中に、「体験=楽しい」を経験いただくことが大切で、それが結果として商品購入のリピーターをつなげられること、がとても良いスパイラルを産んでいることを知ることができた。「柿ZANMAI」では移動体験教室も行っているのことで、この立ち位置として働くことができたら本望だと感じた。
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「柿ZANMAI」の外観と、柿渋染めした手ぬぐい

21日は白川郷ライトアップでお店が忙しいとのことで、荻町にある「喫茶さとう」にお手伝いに伺った。外国人の方が多く、片言の英語を話しながら対応。途中から、どの注文を誰がしたのか、こんがらがるくらい忙しくなったので、コーヒー淹れととちもちぜんざい作りに専念した(笑)この日の夜は、よもぎさんの先輩でカレーの先生の「柴田さん」が福岡から来られたため、カレー会にお招きいただいた。カレーの先生は小児科の先生だが、今はもっと自分に正直に生きる!とカレーの道にも…。とても面白い方で、人から話を引き出すのがとても上手な方だった。
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カレー会の写真

22日、前日に引き続き「喫茶さとう」に訪問。「SHIRAKAWA GO AROUND」の「村のしごと」記事作成のための取材を行った。「喫茶さとう」は登さんと直子さんが15年前に開業したお店で、お二人とお客様の思いも詰まった、とても暖かいお店で、直子さんの生き様がとてもかっこよかった。(詳しくは、記事はこちらからをご覧ください!)午後は、アオイロカフェに戻って、ホワイエの打ち合わせに参加。今感じていること、答えのないリベートが行われ、柴原さん、よもぎさんの意見がすごく面白く、改めてお二人を尊敬のまなざしで見てしまった(笑)
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喫茶さとうの外観と直子さん

23日から26日は、ふるさとワーホリも終盤にさしかかったため、アオイロカフェから出ず、法定調書のお手伝いや、喫茶さとうの取材記事の作成、体験記の作成を行った。サラリーマンでいられたことのありがたみを実感したり、「喫茶さとう」の記事を書きながら直子さんすごいと改めて感動したり、2週間あっという間だったけれど、とても濃くて意味のある時間を過ごすことができたと感じてみたり…。この期間のその他の活動としては24日の夜「かってこ雪花火」の打ち合わせに同席したり、25日の夜は「喫茶さとう」にふるさとワーホリで来た琴世ちゃんの歓迎会を行ったりした。この歓迎会の日は山登り&滑りに来られていた、旭さん、宇家さんともお話でき、宇家さんがテレビ業界で勤められていたということで、「農家の嫁プロジェクト」についてかなり盛り上がり、うまく行けば「自分のプロデュースで食べていくこともできる」という今までに自分の中にはなかった概念が飛び出たのも面白かった。閲覧者がいるいないに関わらず、せきららにまとめられるような日記?ブログ?を早速始めてみよう!と思った。
漠然とした思いのまま始まったふるさとワーホリだったが、出会った方々が、今の自分の思いや考えを引き出して下さったり、今まで自分になかった考えを教えてくださったりして、これからもずっと繋がっていたい!と思う人にたくさん出会うことができた。12日間(26日現在)で延べ52名の方とお会いし、会話することができたが、出会った方全員が今まで出会ったことのないキャラの持ち主で、頭の回転も早くて、とても刺激を受けた。
さらに、白川村に2週間滞在して、地域に入るということがどういうことなのか、を考えるきっかけになった。「自然が好きで、人が暖かいから、田舎に住みたい」という表面上だけではやはり生活はできないことが体験して分かった。歩いて行けるところにお店やコンビニがなく、車がないと食料や生活用品は手に入らない。白川はとても雪が多いため、雪かきもしなければならない、屋根にも上らなければいけない(私はスキーウエアさえ持参していなかったため、役に立つこともできなかった…)。日中も氷点下の日が続くと、雪も溶けないし、水道も凍って、トイレの水も出なくなる。カメムシが大量発生する…等、滞在しなければ分からなかったことをたくさん知ることができた。滞在は1年くらいしないと本当の不便さは分からないよ、といろんな方に言われたが、たった2週間でこれだけ「ガマンポイント」が溜まってしまったので、もしかしたら私は田舎では生活できないのかもしれない…と不安にもなった(笑)
しかし、この「ガマンポイント」以上に、白川平瀬地区の方々の「暖かさポイント」が勝った。滞在2日目に平瀬地区を散策していると、いつも見ない顔だからか、皆さんが話しかけてくださり、森下家では夕飯やお昼を何度もごちそうになった(伺う度にたくさんお土産も持たせてくれた)。歩いてすぐのところに温泉があり通っていたが、そこで顔見知りになった地域の方や、病院で知り合った方などに別のところでお会いすると、声をかけてもらえ、懐の大きさを実感した。
白川では、互いに労力を提供して助け合う「結」の文化がある。合掌造りの屋根の葺き替えや雪下ろしなど、一人ではできない仕事を労働力を出し合って行う。平瀬では、ダム建設などで出入りしていた業者さんが昔は多くいたため、外から来た方々を受け入れてくれる文化がある。こういった昔ながらの慣習が今の白川や平瀬の方々に根付いていることを体感できた期間であった。
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森下家でごちそうになったご飯

雪がある季節に来たが、四季折々の景色が楽しめる、と村の方からたくさん情報をいただいたので、景色が変わったときに、白川のお父さんお母さんに会いにまた来たいと思う。

武井 彩夏

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群馬県出身、25歳。

2年9カ月の社会人経験を経て、現在は、農家のお嫁さんになるために全国を飛び回り中!

地域に入って特産物のPRをしたい!ので、素晴らしい地域があったら教えてください!(笑)