今宵はこれについて語り合おう vo.1

白川郷ヒト大学がお送りする非定期フリートーク「今宵は〜」。
毎回テーマを決めて、参加者でお酒を片手に気ままに語る会。記念すべき第1回は独立。
特にクリエイターや職人の方々にとっては、常に頭の片隅を占領しているのが”いつか独立したい”、
”自分の力で食べていきたい”という未来。果たして、遠ざけているものの正体は何だろうか。
今回は将来的に独立も視野に入れている若手WEBデザイナーと若手音楽家を招き入れて、
リスクや課題など様々な観点から語り、参加者と共に解決方法を一緒に探ってみたいと思います。
 
【日時】4月23日(月) 19:00〜23:00
【会場】やまごや以上ほしぞら未満(白川村平瀬)
【持ち物】食べ物一品持ち寄り、飲みたいドリンク
【参加資格】参加したいヒトはどなたでも
【参加者数】6名
【イベントレポート】

「いつか独立したい」は割と普遍的なテーマの一つ。今回はWEBデザイナーと音楽家の若きクリエイター2名に予めヒト大事務局側で準備したお題目を投げかけ、それに一人ずつ回答してもらう形式で進行。将来的に、独立したいという二人のこの瞬間の感覚はある意味で貴重だし、きっと同じような環境にいる人の気づきや参考になるはず。

クリエイター基本情報

WEBデザイナー(以後、デ):
最近、転職するためにデザイン会社を退職したばかり。個人名でいくつか仕事もこなしているが、次も会社に勤める予定でいる

音楽家(以後、音):
現在は本業は会社員。休みを利用して、作品制作に没頭している。現在、マネジメント業務を外注してて、仕事の受注はマネジメントに一任している

 

学長
どういった状況になれば、独立の夢がかなったと言えるんだろうか?

デ:経済的な話で言うと、生産もしたいけど、消費もしたい。生活するだけじゃなくて、多少の嗜好品も買えるような環境には持っていきたい。やりたい仕事をやって、それが叶えられたらいい。

音:お金も大事だけど、誰かの喜びになればいい。名前売れたいとかという人も多いけど自分自身はそこまで重要視していない。

デ:いずれは昔ながらの日本の伝統工芸をデザインで救えるようなことがしたい。本当に良いものなのに知られてないからとか、今風にPR出来ないから売れないとかもったいないので、自分が関わって解決出来ればいい。

音:音楽家としての立場で言うと、クライアントの依頼に応える編曲者としては様々な形式の仕事があり、どこでも行けるので、仕事もらって色々な所に行けるのも理想の生活。一方、ピアノ弾くアーティストとしては純粋に知ってもらいたい。アーティストと編曲者は別の職業と思っていて、どっちにしてもこの人に頼めばというところがあってやりがいに繋がる。現時点でどっちかに比重を置くのは難しい。

学長
アーティストと編曲者の違いって?

デ:僕らの分野で言うと画家とデザイナーの違い。音楽家として自分の個性で勝負するアーティストとクライアントの要求に応える編曲者ということ。

音:自分でマネジメントやってるうちはいいけど、編曲者はマネジメントを外部に頼むと売れるかどうかが重視され、(売り方と自分の目指す方向が違う場合)売り方に合わせていかないといけなくなるから、それなら目指すはアーティストという方向になるかもしれない。

デ:マネジメントを通さない場合、売っていく上では自分のカラーを出して、それで売れれば確かにいいけど、それについてはまだまだ難しい部分がある

 

学長
独立に踏み切れない理由・難しいと思わせる理由は一体何だろうね?

デ:やはり安定して仕事がもらえるかどうかが一番重要。独立して個人でやるということは自分で仕事を取らないといけないから、果たしてそれがどこまで出来るのかどうか。今もツテ以外からも仕事がくるけど、メインはツテ経由での仕事。ただ、それだけだと仕事量に限りがあるから、そもそも新規の仕事が取れるかが不安。特にこの業界自体の競争率も最近高い。

音:今の(本業の)会社の条件等が魅力。本業できちんとした収入があるからこそ、音楽に安心して取り組めるという背景がある。ある程度の収入になるまでの期間が問題。まだイメージできない。定期的な収入の稼ぎ方が出来ればシフト出来るかもしれない。

デ:加えて一人でやることにも不安を感じる。

音:一番怖いのは流行りが怖い。これも結局、安定してないということに繋がるかもしれない。

学長
個人的な意見として、流行りが怖いとか俯瞰的な事に気がつけるだけ大丈夫だと思うけどね。気づけるヒトは流行らなくなったら、工夫を重ねてそこを脱しようとするはずだから

 

 

学長
少しテーマを変えて、独立に踏み切るにあたってこういう条件がついたら出来るよ的なことある?

音:独立したら、1から10まで自分でやろうとは思ってますけど。

デ:お金のやりとりと契約書を交わすこととかやりたいことではないけど、独立したらやろうと思う。

デ:いや、そもそも独立の仕方が分かんない。あと、確定申告の仕方がわからない。どういう手順を踏めばいいか、わからない。誰かがやってくれるなら出来るかも。

音:クリエイターで集まって、フォローし合えば出来るかも?

デ:確かに。クリエイターで集まってシェア出来たらいいのかも。

デ:あと、確定申告の仕方が本当にわからない(笑)

学長
独立の一歩は確定申告を学ぶことか。これ、今日の結論じゃない(笑)

音:自分を含めて感覚とかセンスとかでやってきた人はしっかりしてる感じの仕事と線引きしちゃう。

学長
なるほど、だから、ハードル感じてしまう訳だね

 

デ:20代のうちに次につながる選択や転職をしようと考えていた。

事務局長
一般的に急ぎすぎない方が良いとか言いますよね。あと、SNSとか自分の実力が表現する手段が整ってきて、やりやすい世の中になってますよね

音:自分で実力が客観的にわからないから、お客さんに評価してもらえるというのが一番わかりやすいですよね。あと、自分が天才じゃないことは分かってるので、努力で差をつけない限りは上がっていけないので、帰ってきて練習できた1日1日に対して幸せを感じる。ちゃんと進めたぞと。そして幸せの方向に向かってれば、幸せになってくるんじゃないかな。

事務局長
何が幸せかという話になってきた(笑)。今日、私が書いたブログの内容も同じ。取捨選択の話。いつも選択をして生きている。タイムリミットも分かんないし、何が正解もわからないので最終的には一つ一つ悔いのない選択をするしかないかなと思ってます

 

 

その後、夜が更けてお酒の酔いも深まっていくとともに話は多岐に渡っていくのでキーワードだけご紹介。

・幸せの定義は変化していく
・自分の名前と価値観で生きていく
・夢組・叶え組理論
・右腕問題。誰と組むかが一番大事。でもそういう人と出会えるのは難しい
・ジブリ宮崎駿監督の名プロデューサー理論
・皆で同じ目標感持てる適性人数って。会社も同じ。適度な量が大事
・バンド解散問題。人数とは別の変数で時間軸の変数がある
・普遍的な活動を目指したいが、外から見て変わってないようで、実は内情は変化してる
・守りに入ってしまうと面白くなくなる
・うまいと個性は違う
・自分でお金の源を見つける活動は必要
・収入印紙をなぜ貼るか?
・会社と個人事業主の違い

 

学長
全然、関係無いけど、クリエイターじゃない人間からすると一回くらい「自分の作品がさぁ・・・」って言って見たいよね。憧れる(笑)