【前編】尾鷲ヒト大学に強化合宿に行ってきました。

 

先日6月12日〜14日にかけて、白川郷ヒト大学の運営チームで、ヒト大の新しい拠点である「三重県 尾鷲市」に行って来ました。(今回は副学長は仕事のため同行できず、学長・事務局長が参加しました。)

合宿の目的は、尾鷲ヒト大学の運営メンバーと共に、拠点立ち上げに向けての作戦会議をすること。

前盛
(決して尾鷲の海の幸と温泉を満喫しようというバカンス気分だったわけでは無いよ・・・!)

滞在中は、これから尾鷲の活動に関わってくれる地域の仲間と今後の進め方を打ち合わせしたり、アドバイザーのような存在の方々から話を聞かせて頂いたり、活動拠点を見学させてもらったり、お互いの地域の課題や目標を共有してそれぞれの思考の棚おろしをしたりと、とても学びの濃い2泊3日になりました。

この3日間を通して、日頃の対話では生まれなかった気づきや刺激が沢山あったので、覚えている限りのキーワードを書き残しておこうと思います。

熱意はスピードでしか伝わらない

これは今回話を聞かせて頂いた、お茶目な素敵な教育者の方が仰っていたこと。

物事はスピードが全てではないけれど、まずは行動しなければ何も始まらない。どんなに思いが熱くても、胸の内で温めているだけでは何も始まらないということを、改めてみんなで共有しました。

教育の現場に居ながら、他方面からのアプローチで尾鷲に新しい文化を育てているこの方の、圧倒的な経験の豊かさと言葉の熟成感、説得力が凄かった。

いい魚は、最高のいけすで育てる

これは、尾鷲の地域づくりの現場で長年活躍してきた方の言葉。

人材不足の地域で、仲間を増やすのが難しい、後続を育てるのが難しいのは当たり前。だからこそ、地域に飛び込んできた若者や、関わりがあった人との関係を大切にして、「ここにはあなたの存在が必要だ」という実感を持ってもらえるように、言葉を伝え続けることの重要さを話されていた。

せっかく縁あった人が、その土地をさらっと離れてしまうのはもったいない。関わってくれた1人1人に対して、ずっと関係性を続けられるような機会づくりを意識的にして、より良い”いけす”を作っていくこと。そこから少しづつ、同じ言葉で語り合える優秀な人材が育って、良い未来が生まれたら最高じゃないか、という話。

白川チームは、地域に人が関わり始めるきっかけ作りはしていても、その後のフォローや継続的な場づくりはまだまだできていない。そもそもの水を美味しくすることや、川の環境を住みやすく楽しくすることも、もっと必要だねと改めて感じた。

「彼らには彼らの人生があるから引き止めちゃいけないよな・・・」なんて変な遠慮はせず、「ここの水は美味しいよ、楽しいよ!」と安心して伝えられるような「最高のいけすを作る」ことが、私たちの新たな目標になりました。

歩み寄るのは大事だけど、半端なポジションに留まる必要はない

出る杭打たれる文化の中で、新しいことを作り出して長く続けるのは大変なこと。言葉を伝えやすくするためについ世間一般に寄せた活動をしてしまいがちだけれど、それは違う。周りとかけ離れていても自分の描く世界を貫き続けることが、長期的に見れば1番信頼が集まる方法。ちょっと手が届かない場所の話をすることで、周りもいつかちゃんと引き上がるから大丈夫だよ、という話。

多くの人の共感を得よう、仲間を増やそうということに時間を割く必要はなくて、静かに自分の役割を全うすること「誰かのため、地域のため」から始まる活動の方が無理があるから、まずは勝手に1人で楽しむこと。そうして長く楽しく続けられて始めて、その姿に説得感が出て、自然と共感者も仲間も生まれていくもの。

仲間を増やしたいなら、旗をあげろ

完璧じゃなくても出来上がってなくても良いから、まずは宣言してやってみろ。心の中で温めてても、誰も知らないし、仲間なんてできるはずがない。行動あるのみ。「叶えたいことがあるけれどまだ手をつけられてない」という人にはウッとくる言葉。私を含め、その場にいた数人が背中を押されました。

その言葉は本質か

「生きる力を育てる」とか「地域リーダー育成」とか、教育現場や地域活動の指標としてよく使われる言葉が、そもそも根本的に合っているのかという議論が盛り上がった。どんな活動も、目指す未来の方向が合っているのか、常に考えて時代と共に柔軟に軌道修正して行くことの大切さを感じました。

何に対しても「1度やってみたかったんです」と言えるマインド

何か新しいことに出会った時、食わず嫌いして拒否する前に、まずは一度食べてみなさいという話。異質なものを恐れず理解しようと試みる姿勢が、次のステージに行くためには大切。食わず嫌いを始めたら老化の始まり。

生きる力とは

よく使われるけれど、この言葉の意味は「個々のサバイバル能力」ではなく、「助けてと周りに頼る力」なのではないかという話。人の繋がりの中で餓死せず生きてく力、背筋を正して淀みなく人に助けを求められる力、セーフティネットを自分で作れる能力が、今の時代には必要。

地域の子どもや若者にとっても、そういった意味での生きる術を学べる場所や、いつでも逃げ込める優しい場所、多様でオープンで安心できる場所が常に近くに在ることが必要だと話しました。

合宿中の1枚。アイキャッチにも使っているこの素敵な写真たちは、ヒト大のデザイナー伊藤友晶さんの撮影。

 

・・・と、ここまで書き出してみたら思ったより長くなったので、続きは後編で!

【後編】尾鷲ヒト大学に強化合宿に行ってきました。