【後編】尾鷲ヒト大学に強化合宿に行ってきました。

合宿中の1枚。アイキャッチにも使っているこの素敵な写真たちは、ヒト大のデザイナー伊藤友晶さんの撮影。

さて【前編】尾鷲ヒト大学に強化合宿に行ってきました。」に続いての、後編です。合宿中の対話のメモが続きます。

「ヒト大」(人間サイズ)らしく、ヒトについて、人生について、語り合おう。

ヒト大というネーミングが持つ意味について話した。

大きな規模から見た「ヒト科」の存在を面白がり、人間の暮らしについて学びを深めるというニュアンスもあれば、「等身大のヒト大(人間サイズ)でやってこうよ」という柔らかい感じも含んでいる。

運営メンバーにも、たまたま人文学部や人間科学部といった出身者が多かったりして、「ヒト」をフックにした学問というのは、時代の流れ的にもキャッチーなテーマなのかもと話した。

実際今のところ世の中で1番面白いものはヒトだと思う。

馬鹿なふりして空気穴を広げるのが、よそ者の役割

地域の中に飛び込んでくる「よそ者」というのは、良いとか悪いとかではなく、色々な変化を起こす存在である。何も知らないからこそ、突っ込んだことを純粋に聞いたり、動かしたり、ブワッと流れを起こす存在にもなれるし、止める存在にもなるし、フラットに人や話を繋げる役目にもなり得る。

だからこそ、他拠点で連携して活動することは強い。お互いのことを「よそ者」という便利な存在として利用し合って行こう。

自分のホーム以外に、比較できる対象を持つべき

地域でも組織でも、一つの場所に居続けると詰まる。外に出ることはリフレッシュにもなるし、他の視点を得て新たな気づきを得ることも多い。

同じ土地で1つのことを長く続けて行く上で、視野の広さは必要不可欠。

ずっと続けていると、長年見てくれていた人がふと現れる時が来る

何事も、続けることは尊い。誰も見てない、価値が認められてない、と思っていても、自分が信じられることを続けた結果、いつの間にか当たり前のように認められる日が来る。16年カフェをやってきた尾鷲ヒト大学の副学長の言葉。

人の土台ではセンスは学べない

「やりたいことがあるけど、まだ自分で1から作り出すことはできないから」と言って、誰かの作ったものに乗っかるのは違う。どこかに属して技術を学ぶことはできても、場を作っていくセンスを学ぶには自分自身が0から1を経験することに尽きる。

肩の力の抜けた、オープンな空気をゆるく漂わせる技

尾鷲ヒト大学の学長は、末っ子のようなキャラで地域の人から愛され、何も言わずとも周りが助けてくれるような存在の人。

周りが協力したくなるような雰囲気や、誰でも関わりやすい空気をまとってることで、1人で全てをやる必要なく、自然と他の人の能力が集まってきてうまく成立しているような感じ。このゆるいバランス感はすごく理想だと思った。

白川郷ヒト大学はまだ、地域で面白がってくれる人や積極的に関わってくれる人が少ない。小難しい高尚なことをしている場に見えるのかもしれないし、一部の人で楽しんでいる参加しづらい場に見えているのかもしれないし、単純に興味がないのかもしれない。

でも、私たちの方でももっと、仲間を増やすためにできることや努力すべきことがある。風通しが良く、誰でも気軽に飛び込めるような土壌づくりを頑張ろうと感じた。

自分で選んだことは、失敗しても納得感が高い

人のアドバイスを聞くことは大事だが、「大事な決断は自分たちが思う最善の選択を選ぶ」というスタンスを忘れないように。ちょっとでも自分が納得できないまま進めると、失敗したときに後悔が残って学びが少ないから。あとで人のせいにするような選び方はしたくないねと再確認。

何かを信じて頑張ることで、それ以外を否定してしまうのは悲しい

自分の人生をよくしよう、周りの暮らしをよくしよう、社会をよくしよう、と良い活動をしていても、同時にそれ以外の何かを否定してしまうと、伝える相手がとても狭まってしまうことがある。

主張は真逆なはずなのに、否定し合ってネガティブな力を生む、という意味では同じに見えてしまう。

ヒト大学が作りたい未来は、それぞれに「私たちはこう生きたいと思ってるよ」という言葉は伝え合うけど、否定し合うのではなく、歩み寄って共存していける豊かな世界だね、と白川へ帰る車の中で話しました。

 


 

こんな感じでしたかね。だだーっと書き連ねてしまいましたが、良い学びのシーンはまだまだあったので、また思い出したら記事にします。

今回の尾鷲合宿を通して、距離の離れた場所にいるヒト同士がこうやって顔を合わせることの意味は、その場で解が出なくとも、対話して問いを言語化する時間を持つことにあるのだろうと感じました。

私たちは日頃学びの場を作り出す側であることが多いのですが、今回は学生のようなスタンスで「尾鷲ヒト大学のキャンパスにお邪魔して、多様な実践者を講師として学ぶ」という経験をさせてもらった感覚でした。とても新鮮で楽しかった!

対話を重ねるごとに3拠点それぞれの輪郭がはっきり浮き出てくる感じが面白かったです。

前盛
尾鷲の穏やかな海と、あったかい日差しと、夢古道の海洋深層水のお風呂と、新鮮な魚料理と、人の空気の柔らかさが最高だったなあ・・・

素敵な時間を作って下さった尾鷲ヒト大学の皆さん、お話を聞かせてくださった地域の方々、美味しいお魚料理を食べさせてくれたカフェ「網干場」のなおこさん、本当にありがとうございました。

尾鷲の人も、場所も、空気も、とても優しくて、行くたびに何度もいい場所だなと感じます。

こんな風に、今後ヒト大に参加してくれた人たちが自由に3拠点を行ったり来たりして、縁を繋げ広げてくれたら嬉しいなあと、想像を膨らませながら白川村へと帰ってきました。

こちらはまだひんやりしていて、濃い緑の水に白い雲が浮かんでる景色に、ほっと一息です。

旅もいいし、お家もいいね。

次回の合宿はぜひ八重山で!