ヒト大では4月から筑波大学大学院 人間総合科学研究科 世界遺産専攻の黒田研究室の学生達と隔週ペース、時には週1ペースでオンラインミーティングをしています。

今年度からヒト大と黒田ゼミと共同で始めたプロジェクトです。
黒田ゼミの学生達に地域(白川村)と関わってもらいながら、学生達が自ら考え、手を動かしていくことが目的です。
彼らにとって地域に関わる経験を後押しつつ、地域の課題をちょこっと解決してくれたらお互いにとってwin-winになるかも、と思って始めてみました!
持続可能でない大学生と村との関係性
実はこれまでも白川村には多くの大学生が通っていました。
世界遺産がある村は論文や研究対象となるため、大学から役場に相談が来たり、地域の方に話を聞きにきたり、ゼミで地域の課題解決の提案をしてみたり関わり方は様々です。
とはいえ、どうやらほとんど全てと言っていいほど、それらは大学や学生にとっての都合を満たしたら、終わりの関係性であったようです。
”学生に論文を書きたいからと根掘り葉掘り聞かれて話をしたけどそれっきり”といったエピソードを地域の方から聞いたのは1回や2回ではありません。
そこで学生には提案だけでなく、身をもって地域に関わってもらえる設計に出来ないかと考えることにしました。そして黒田先生に相談したのが事のはじまりです。
また、学生個人とのタイアップでは卒業に伴い、単年度で取り組みが終わってしまうことがほとんどです。
そのため、ゼミと組んで学生は入れ替わっても継続して地域と関わってもらえる形を模索してみることにしました。
コロナ禍が全てを白紙に
そんな中、コロナ禍が社会を覆いました。
学生が大学に行くこともままならない中、白川村に来て実際に訪れて手を動かすなんてことが夢のまた夢に。
そこでいよいよオンラインの出番となりました。
プロジェクトの打ち切りも考えましたが、こんな時だからこそ学生達のアイデアで何かが生まれるかもしれない。学生達には僕らが考える白川村の課題をプレゼンし、彼らに自分達が実践できることを考えてもらうことにしました。
学生達がオンラインのミーティングで話し合い、それを資料に落とし込んでプレゼンしてくれて、どこから手をつけるかあるいは小さく実践してみた内容を発表してもらうといったことを定期的に繰り返して4ヶ月を費やしました。
彼らは本当に一生懸命取り組んでくれて、多くのアイデアが生まれ、それをどう実践するかに真剣に頭を悩ましてくれています。
その内容についてはどこかの記事で改めて紹介出来ればと思います!

ある学生がプレゼン用に割り箸で作ったスクリーン付き合掌テント。密を回避しながら、観光客を楽しんでもらえるが利点のアイデアです。
ヒト大オンラインインターンもスタートするよ!
この黒田ゼミとのオンラインゼミは自分たちにとっても良い経験になりました。
ヒト大メンバーの発言に学生が影響されてしまい、取り組みが矮小化してしまうことを気をつけながら、毎回どう伝えるべきかを考えた上で言葉にするよう心掛けました。
そこで8月1日より、ヒト大でもオンラインインターンを始める事にしました。近頃、学長の口癖になっているスキルシェアの実験も兼ねて、得意なヒトと得意なコトで成立するプロジェクトになるのかならないのか。
毎年、恒例となったリアルなインターンがコロナでブレーキがかかっている今、オンラインで学生と一緒に何かを作り上げるという経験値を増やしていきます。

筑波大学院が新入生を募集してるって!

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