報告が遅くなってしまいましたが、先日12月19日(水)に行われた「岐阜県地域おこし協力隊 スキルアップ研修」にて、「それぞれの立場で考える有効的な活躍計画のシュミレーション」というテーマ設定のもと、講演とワークショップの進行をコーディネートさせて頂きました。
白川郷ヒト大学の運営メンバーのうち、学長と事務局長が地域おこし協力隊の経験者なので、今回は「協力隊任期後もまちづくり法人で活動を続けているOB」というポジションでの参加でした。

参加者は県内の現役協力隊や、各市町村の担当職員さん。

はじめに、学長の柴原が「協力隊任期中から小さく始めるまちづくり法人という選択。一般社団法人ホワイエ大解剖。」というタイトルでプレゼン。
講演内容は、県から頂いたテーマを元に、新たな資料を準備して臨みました。

任期中に法人を立ち上げた理由や、その過程で得た学び、今行なっている各事業のきっかけ、売上など、現役協力隊が欲しているであろう生身の情報を、リアルな数字も示しながらお伝えしました。

任期中に感じた地域課題やその解決方法、自分が描く未来を、任期後どうビジネスに繋げていくか。行政との仕事は、どういうスタンスやモチベーションで行なっているのか。安定して仕事を続けていくために必要な心構えやノウハウのこと。

まちづくりの仕事をするなら、行政と仕事をすることも大事だし、自主事業を持っていることも大事、という話や、具体的な予算組みの時期、話の進め方など、協力隊OBならではのリアルな体験談を交えたプレゼンに、参加した現役隊員の方々も熱心に聞いて下さっていました。

「協力隊時代は、ひたすら地域と向き合い、自分自身とも向き合う、人生の中でのとても貴重な3年間。地域おこしは息の長い活動だけれど、自分おこしはぜひ任期内に。やるべきことを整理して、着実に取り組んでください。」とのメッセージは、胸に響いた人も多かったのではないでしょうか。

その後、事務局長の前盛も登壇させて頂き、「法人に合流して見えてきた、持続可能なまちづくりの形」というタイトルで、私自身が協力隊任期後に民間のまちづくり会社で働くという選択をした中で気付いた持続可能な地域づくりの体制についてのお話や、まちづくり組織の在り方・可能性について、感じることをお話しました。
まちづくり会社の存在自体が、地域への思いある若者が帰ってくるための居場所にもなるし、良質な地域プレイヤーを育てるための”いけす”にもなる。協力隊のような自由度が高い活動を持続可能にするためのエンジンの役割も担ってくれる、というような話をしたと思います。
その後は休憩を挟み、第二部は言語化のワークショップ。

「目標の言語化」がテーマです。

「日々の活動に忙殺されて、登る山を見失ってませんか?」という出だしにドキッとした方もいたみたい。

参加者1人1人が、現在の活動の棚卸しや、優先順位づけ、なりたい姿(任期終了までに出したい成果あるいは任期後の暮らし方など)の再確認を行いました。


チームごとに、自分の洗い出した内容を紙に書き、

順番づけて貼り出し、

具体的な言葉で伝え合い、お互いが質問者となって、思考を深め合いました。

そのワークを見ていた個人的な感想としては、

ということでした。
きっと、人間というのはずっと学び続けなくてはいけない生き物で、人生の正解なんて、誰も答えは知らないんでしょう。
( 長年”答えを当てる”ための義務教育を受けてきた身からすると、大人はすべての答えを知っているもんだと思い込んでいたので、そうではないと気付いた時のショックは大きかったけれど。)
今回の研修や講演が、ほんの少しでも、参加して下さった方の人生に良い影響を与えられていたらいいなと思っています。
まだアンケートは読んでいませんが、「参加してよかった!講演内容、胸に響いたよ!」って声をかけて下さった方々、ありがとうございました。
研修の集合写真は撮り忘れてしまったので、その夜の忘年会の様子を貼ります。良い夜でしたね。

また来年、と言わず。同じ県内で縁あったヒト同士、ときどき会って話せたら嬉しいなと思います。(お誘い、待ってます・・・!)
良い機会をくださった県職員の方々、「合同会社地域と協力の向こう側」の皆様、温かいおもてなしをして下さった七宗町「のこ山」の土屋さんや、さちみちゃん、本当にありがとうございました!