石徹白遠足に行ってきました!(2018/8/5)

先日 6/22に開催されたヒト大読書会のテーマ「自由に生きていいんだよ」の本がきっかけとなり開催が決まった、今回のヒト大学遠足。

本の文中でも語られていた「石徹白集落」は、県内にある白川村と同じような豪雪地帯で、長い歴史と文化をもった小さな集落。にもかかわらず、今まで地域住民が多くの”よそもの”を受け入れてきており、今では人口の2割が移住者となっているとのこと。

地域住民と移住者が手を取り合って小水力発電所を作り、集落内の電気を全てまかなうなど、様々な取り組みで全国的に注目が集まっている石徹白集落へ「実際に行って、見て、学びたい!」いう白川村内の有志メンバーが集まり、石徹白で様々な実践活動をされている平野さんのご案内のもと、お話を伺いました。

それでは当日の様子を振り返ります。

白川村から車で1時間半ほど。長い山道を登った先にある石徹白集落の玄関口、「石徹白洋品店」に到着。

初めての場所に興味津々。白川村からは、大人の数と同じくらい子どもたちも参加しました。

とても暑い日でしたが、お手製の美味しい梅ジュースを頂きながら、ゆったりした雰囲気の中で会が始まりました。

平野さんが石徹白に移住してきた理由や、地域全体で小水力自家発電を始めようと考えた経緯、今までの苦労や乗り越え方など、色々と聞かせて頂きました。

平野さん

持続可能な社会を作りたくて、仲間と一緒に岐阜で様々な活動をしていた中でたまたま石徹白に出会い、通い始めたこと。

石徹白集落の縄文時代から続く文化や歴史、逞しい生き方を消したくないと思い、移住したこと。

物事を始めるのに、早すぎることも遅すぎることもなくて、全てがベストタイミングなんだと思う、というお話。

今やっている小水力発電や洋品店の活動のルーツは、平野さん自身が先陣切って始めたことではなく、奥さんの大学時代からの活動の延長であること。(←私はこれとても驚きました。奥さんも熱量凄い方なんだなと。)

水力発電を始めるにあたり、敷地の持ち主が明治時代に北海道に移転した人で、何度も掛け合って数年かけて話を進められた、などなどの苦労のエピソード。

移住してきた当時、産業廃棄物の最終処分場を認めるかどうかで村は揉めていて、江戸時代から続く宗教的な理由などで対立してしまいやすい地域性もあり大変だったというお話。

よそ者であることやNPOに所属していることで、色々言われることもあったし、無関心層も多くいた。そんな中で、どう歩み寄り、関わってくれる人や賛同者を増やしていったのかということ。

縄文時代から人が住んでいた石徹白では、地域の具合が悪くなると人が移住してくるという歴史の流れがあり、2000年スパンで大きな波がやってくるそう。今もそのタイミングなんだと思う、というお話。(←時代の変化を捉える感覚が壮大すぎてびっくりした。歴史ある地域に暮らす人ならではの言葉ですね。)

石徹白の人たちは地域への危機感や誇りが強いから、山間地域によくある閉鎖的なマインドが薄くて、必要ならばよそ者も受け入れるし、新たな挑戦もする。不満や文句から入る噂文化がなくて、集落として都会的な部分がある、というお話。

などなど、興味深い内容が多く、白川村メンバー(純地元の人、移住者、Uターン者など、参加者の層も様々でした)も度々頷きながらお話を聞いていました。

子どもたちは暑さにやられ、ゴロゴロ。

この後、近くの川で全身ビショビショになって遊んでいました。

この日、平野さんご夫妻のお店「石徹白洋品店」では手しごとにまつわるワークショップが開催されており、見学させて頂きました。

藍染した生地を洗う作業。茶緑のような色が空気に触れて一気に青色に変わるこの瞬間が、とても綺麗。

お店の中の様子

ランチは、最近Uターンして来た若いご夫婦が始めたという村唯一のカフェ「Magoemon」さんへ。

ランチプレートの写真を撮り忘れてしまったのですが、とっても美味しかったです!食後のミントソーダも最高だった!!

お店で我が家のようにくつろぐ白川キッズ。

他地域交流。

食後は、近くの神社を案内していただきました。

樹齢1000年前後の巨木が沢山ある、神聖な空気を感じる場所でした。

小学生チームは川遊びに夢中。

最後に小水力発電の発電所を見せて頂きました。

ここでは発電の仕組みや、施工費用、機材費用、運営費用、初期費用をどう集めたのかなど、お話を伺いました。大きな額の融資に地域の人たちみんなでハンコを押した日のお話が印象的で、こんな小さな地域でここまで大きな”穏やかな改革”を実際に起こせるのは本当に凄いなと改めて感じました。

平野さんは終始、「僕たちが凄いわけでは全くないんです。地域の方の懐の深さと、代々続くこの土地の文脈に、乗せてもらって、生かされてるだけなんです。」と仰っていて、こういう地域への敬意や、感謝、物腰の柔らかさ、腰の低い姿勢が、今に繋がっているのだろうと感じました。

今回お話を聞いて、発電の仕組みや必要な環境だけで見ると、小水力発電は白川村でも全然できることが分かりました。もちろん実際に始めるとなれば金銭面含め色々と大変なことはありますが、「日々の暮らしや地域の未来を自分たちの手で作っていく」ことについて深く考える、いい機会を頂いた遠足になりました。

終日お付き合いくださった平野さん、本当にありがとうございました。

最後にみんなで1枚。まるで大家族の集合写真。(この時も小学生チームは川で泳いでおりました)

また今後も、実際に現地に行って学びたいことがあれば、みんなであちこち遠足に行こうと思っています。子連れで和気藹々と学びを深める、こんな大学の形はとても白川村らしいし、全国にももっと、こんなラフで多様性のある学びの場が増えて行ったら楽しいんじゃないかな、なんて感じた1日でした。

ご参加頂いた皆様、お疲れ様でした!!