前回に続いて、次に訪れたのは・・・
青森県のアウガ
青森駅前の一等地にあるアウガ。

アウガの外観
青森駅前の複合商業施設で2001年1月に開業した「フェスティバルシティ・アウガ」、通称アウガと呼ばれています。第三セクター「青森駅前再開発ビル」が運営する官民一体型の大型複合施設で、2001年の開業後は開業当初は「商店街+ファッションビル+公共施設+大型駐車場」という独自の業態が注目を集め、「コンパクトシティ化」の象徴として全国から視察が相次ぐなど注目を集めたものの、近年は主要テナントが相次いで撤退するなど経営不振が叫ばれていた。コンパクトシティというふれ込みで青森のシンボル的な役割を果たしていたアウガは1~4階のショッピングフロアが、2017年2月末に閉鎖された。
という訳で、いわゆる官が主導する再開発の失敗事例としてよく名前が出るので気になってた。
まぁ、自分でも相当の変わり者やなという自覚はあるけどね。初めての青森県の目的地がアウガって(笑)
とはいえ、そのショッピングフロアを現在は市役所の機能の一部を入れており、そもそも庁舎に係るランニングコストを減らして、全体での出費を抑えるように努めているよう。
失敗は失敗として受け止めてもリカバリー策としては個人的には悪くないなぁと。
と肝心のアウガ内部の様子はというと・・・

1階から4階までびっしり
庁舎内は撮影禁止の張り紙が至るところにあったので、入り口にあったフロア図だけ。
こればっかりは素直に従うのみ。
とは言え、よくあるファッションビルの中に間仕切りを駆使して、役場の各担当課の机が並んでる様子は何とも言えない。個人的に職員側になると落ち着かないよなぁと。
とは言え、平日にも関わらず、多くの人がアウガを訪れてました。
もちろん、6〜8階の図書館や地下の新鮮市場(訪れた当日は残念ながら休館日だった)なども併設してるので、役場機能と掛け合わせで一定数の市民の利用が担保されてそう。
図書館も充実してて、開館当初から並んでる市民も多数いたしね。
結構、市民にとっては便利だよなというのが正直なところ。これはこれでアリかもねって感じ。
続いては・・・
岩手県の紫波町。オガール紫波へ

こちらは反対に公民連携の成功事例として度々取り上げられ、全国からの視察が相次いでるオガール紫波。
「オガール」とは、フランス語で「駅」を意味する「Gare」(ガール)と紫波の方言で「成長」を意味する「おがる」から名付けられた。紫波町は、JR紫波中央駅前の町有地10.7haを中心とした都市整備を図るため、町民や民間企業の意見を伺い、平成21年3月に議会の議決を経て紫波町公民連携基本計画を策定しました。この基本計画に基づき、平成21年度から紫波中央駅前都市整備事業(オガールプロジェクト)が始まっています。敷地内にはホテルやバレーボール専用体育館、図書館、カフェ、産直マルシェなどの施設を有する。
こちらは写真規制が無いので、ここぞとばかりに写真多めで(笑)


バレーボール専用コートがあるオガールベース

所々にフリースペースのテーブルが配置
公共施設というより、まるで郊外にあるアウトレットのような雰囲気。


パン屋の入口

パン屋内の様子。写真の許可をもらって撮影しましたが、美味しそうなパンが並んでました
オガールが成功事例と評されるのは、テナント入居者を先に見つけてから、それに見合った規模の建物を作ったという点。よく行政が先に箱を作ったものの、テナントが見つからなくて家賃収入が入って来ない。だから、それを税金で賄うというような巷にありふれた話にならない訳で。

当然、役場も敷地内に

中も広くて明るくて綺麗な役場


図書館もそこまで広くは無いけれど、見やすくディスプレイされて気持ちの良い空間
オガール紫波は紫波マルシェ(特産品市場のようなもの)以外は当日、人もほとんど歩いていなかったものの、近くにあったら週3以上で通うよなと。そりゃ、視察も来ますって。
筑波大学と白川村教育委員会と一緒に図書館の運営について、あーだこーだ議論してる中、
やり方次第で色々な可能性について学び多き視察の旅でした。