白山白川郷ホワイトロードを行く その①

さて、下山です。

三輪編集長が白山白川郷ホワイトロードに行ったことがないということで(三輪編集長の記事)、「ならば、ホワイトロード起点の馬狩地区の血縁である僕が行くしかあるまい!!」とよくわからない使命感に駆られ、白山白川郷ホワイトロードに行ってきました。
ホワイトロードに関するあれこれは三輪編集長の記事の中の白山白川郷ホワイトロードのサイトをご覧いただくとして、ちょいちょいと地元民だから知る話を織り交ぜてみようと思います。
今回の記事は3部構成となっています。

その①「ドライブしてみよう」

その②「三方岩岳に登ってみよう」

その③「三方岩と山岳信仰」

さて、それでは第一弾。

白山白川郷ホワイトロードを行く
その①「ドライブしてみよう」

さて、白山白川郷ホワイトロードですが、少し前までの名称は「白山スーパー林道」という名称でありました。
今でも自分は「スーパー林道」と呼んでしまいます。
この道が共用開始されたのは1977年。昭和52年。ちょうど、僕の生まれた年度になりますね。

馬狩地区の人々、僕のおじいさんなどが「この道を作ってくれ」と石川県側の方々と共に、岐阜県庁や石川県庁に何度も何度も陳情に足を運んだと聞いています。
馬狩地区にはある昔話が残っておりまして。山頂付近で馬狩地区の猟師が領分を破って石川県側で熊をとったそうです。たまたまそのとき石川県側の猟師さんたちも熊を撃ちに来ていたため、「てめぇ、なんでこっちの熊とっとるんじゃ」と銃を撃ちながら追いかけてきたとのこと。
その猟師さんは、なんととった熊に乗って雪の斜面を滑り下り、無事馬狩まで逃げおおせたとのこと。
こちら側では「してやったりの英雄譚」として、反対側の石川県側では「くそろくでもないやつがいた話」として伝わっているそうなのですが、その両方の県の人間が協力して陳情に行って作った道ということで、ある種感慨深いものがあります。

あ、この白山白川郷ホワイトロード、2輪車での通行や徒歩での通行は禁止されていますのでご注意ください。
あと、年に何度か見かけるのが長い長い下り坂をフットブレーキだけで減速して降りてきて、馬狩地区あたりでブレーキが利かなくなって立ち往生している方。
長い下り坂はくれぐれもエンジンブレーキをちゃんと使うようにご注意ください。

さて、この白山白川郷ホワイトロードですが、通っていくと白川村を取り囲む山々や白川村を遠望することができます。

馬狩地区と荻町の上長地区が見えます。

飯島地区と戸ヶ野地区が見えます。

さて、途中には蓮如茶屋というお店があります。

横には情報ハウスがあり、白山白川郷ホワイトロードの紹介の動画が放映されているほか、イベント情報のお知らせなどがあります。

6月25日(日)に雪おくりまつり。
7月2日(日)に白山開山ミュージックというイベントが行われるようですね。

 

この向かいに、展望台があります。

展望台の入口の横には石碑があり、様々なことが書いてあります。

こちらは白山白川郷ホワイトロードに関する石碑。

こちらは大窪地区から白山に登る北縦走路を拓いた大杉鶴平翁の顕彰碑。

展望台からは、天気の良い時には北アルプスを見ることができ、また、北は飯島地区、南は平瀬地区の白弓スキー場までが見えます。

ぶっちゃけた話、石川県側は勇壮な滝がいくつもありますが、白川村側ははっきり言って「山しか見えません。」
そのため、一番の見どころとして「秋の紅葉」があげられることが多いように思います。(実際秋の紅葉は実に見事なのですが)
ですが、紅葉以外の時でも、それはそれは素晴らしい珍しい景色を眺めることのできるときがあります。

夏などの早朝、荻町地区などが霧に包まれているとき、集落の上に低く雲が覆っているとき。白山白川郷ホワイトロードに登ると、広大な「雲海」を見ることができるのです。

だいたい八時を過ぎると集落を覆う霧のような雲は晴れてくるので、白川村に泊まった方しかなかなか見ることができないかもしれません。

また、チャンスに恵まれれば、その写真も撮ってご紹介できたらと思います。

この展望台の周辺はブナの巨木が立ち並ぶ森です。
樹齢300年を超すブナなどに出会えます。

さて、蓮如茶屋を通り過ぎて登っていくと、上のほうにはまだたくさんの残雪があります。

看板に「冬30mの積雪となります」とありますね。
春、この道を車が通れるように除雪が行われるのですが、その作業は文字通りの「命がけ」の作業です。道路の上に積もった15mほどの雪を重機で避けていくのですが、片側はいつ崩れるともわからない雪の壁、片側は断崖絶壁の過酷な環境の中で除雪の作業が行われます。
作業に携わる白川村の土建業の方々には頭が下がるばかりです。

さて、ここが頂上です。

石川県側は石川県側で見事な滝がたくさんあり、また、途中には温泉の自噴しているところもあります。

昨年、名前が白山白川郷ホワイトロードに変わり、同じくして料金も以前の半額になっています。
そのためか、今年は例年よりも通行客がかなり多いと料金所の方からは聞いています。
白川郷から北陸方面に向かうなら、あるいは、北陸方面から白川郷にいらっしゃるのであれば、高速道路ではなくて白山白川郷ホワイトロードを通って、
のんびりと景色を楽しむのもよいかもしれません。