白山白川郷ホワイトロードを行く その③

さて。下山です。

白山白川郷ホワイトロードを行く、第3段です。(1弾2弾の記事はこちら)

「三方岩岳と山岳信仰」

今年は白山開山1300年ということで、「山岳信仰をクローズアップせねばなるまい!!」と、なんとなく思ったわけで、三方岩岳と山岳信仰の話。

三方岩岳頂上のすぐ下に、こんな穴があります。
※危険なので、降りて中に入ろうとしないでください。

実はこの穴、古い古い時代に修験者が修業を行った岩窟だそうです。

喫茶鄙(ひな)のマスター、宇田さんから伺ったお話で、かつて古い時代に石川県の山岳会(?)が白山連峰の山々の山岳信仰の遺構の調査を行ったことがあるそうです。
その調査の折、この岩屋から修験者が使っていたであろうと思われる古い道具が出土したとのこと。

※三輪編集長の喫茶 鄙 の記事はこちら
実はマスターの宇田さん、白川村の歴史に非常に造詣が深く、様々な独自の調査なども行っているすごい方だったりします。

さて、この岩屋の出土品が石川県の小松博物館に収蔵されていると宇田さんから聞き、それを白川村教育委員会の松本継太さんにお話ししたところ、
なんと松本さんがその出土品の実存を小松博物館まで行って確認してくださいました。

この遺物に関する記述が石川県吉野谷村史にあり、出土品は中国製かタイ製の青白磁の水注。時代は鎌倉時代の品であろうとのこと。
水さしの写真は松本さんが撮影してきてくださったのですが、現在自分の手元にはないので、またどこかで機会があれば載せようと思います。

古い古い時代、この三方岩の岩屋で、修業をしていた修験者がいると思うと、なんともわくわくしますね。
三方岩の頂上からは、白山、剱、立山、乗鞍など、近隣の山岳信仰のあった山々がすべて見えます。
修験者の方はそんな山々を背景に、何を祈っていたのでしょうか。

さて、この岩窟とは別に、頂上から少し進んだところの岩場に、こんな岩窟っぽい場所があります。

こちらは先の岩窟とは違って容易に中に入れるので、中に入って修験者の気分を味わってみました。
こちらは修験者が修業した場でもなんでもなく、なんとなくそれっぽくなってるだけの場所なわけですが、
遠く北アルプスの山々を眺めると、ちょっとだけ悟りに近づいたような気がしました。気がしたような、するかもしれないけど、まぁ、してないかな?程度ぐらい。

三方岩に登るのであれば、かつて山岳信仰の修験者が眺めたであろう山々を見ながら、遠く古い時代に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。