白川村インターンをリピートする理由(わたなべりお)

こんにちは。武蔵野大学人間科学部社会福祉学科の渡邊莉央です。

前回の記事更新から時間があいてしまい、申し訳ありませんでした。

次にお会いするときは、白川村で。

この記事は、2020年9月17日(木)に開催したオンラインイベント「白川村に、会いに行く」で私がお話した内容を文章にしたものになっております。駄文ですが、白川村インターンをリピートした理由について、自分なりにまとめてみました。ひとりでも多くの学生のみなさま、社会人のみなさま、そして白川村のみなさまに読んでいただけると嬉しいです。

 

わたしの白川村インターン歴です

白川村にたどりついた経緯

私は、生まれも育ちも東京という生粋の都会っ子だったからでしょうか、ずっと”地方での生活を体験してみたい”といった漠然とした思いがありました。そこで、大学1年生の春休み、インターネットで見つけた総務省の「ふるさとワーキングホリデー」のホームページを見て、人生初のワーホリをすることを決意します。

「ふるさとワーキングホリデー」とは

都市に暮らす若い人たちが、一定の期間、地域に滞在し、働いて収入を得ながら、地域の人たちとの交流の場や学びの場などを通して、通常の旅行では味わえない、地域を丸ごと体感してもらい、地域とのかかわりを深めてもらうことを目的とした総務省の事業。

そこで私は、岐阜県白川村の「民宿古志山」という事業所を選びました。選んだ理由は、ほぼ直感(笑)そのため、最初から白川村に興味があったのではなく、たまたま選んだ事業所が白川村にあったというだけで、なんとも軽い気持ちで白川村に行くことになります。

 

はじめての白川村、2019年冬

実際に白川村で生活をしてみると、東京との生活の違いに驚かされるばかりでした。

・感じたことのない寒さ

・買い物に行くのに高速道路を使っても1時間かかる

・子どもたちが遊んでいるすがたをみかけない

・お店の閉店時間がはやすぎる などなど

 

私にとって白川村の第一印象は、まさに「非日常」という言葉がぴったりだったような気がします。都会で暮らし慣れていた私にとって、白川村での生活は異質であり不便で、滞在中ちょっとだけ都会の騒がしさや便利さが恋しくなったのはここだけの話です(笑)←ないものねだりですね

 

余談:こんなにも長い間、東京から離れていたことはなかったので、東京駅に着いたとき、硫黄のようなにおいがして衝撃を受けたのを鮮明に覚えています。白川村の空気は、とてもきれいでおいしかったです。

 

地域にかかわる仕事を体験してみたいと思った、2019年夏

そんな私が、どうして白川村インターンをリピートしたのでしょうか。

 

それは、”ホワイエ(白川郷ヒト大学の事業をしている一般社団法人)でインターンをしたかったから”です。もともと、地域活性化やまちづくりに関心があり、2019年冬の滞在でホワイエのインターンを知り、次はここでインターンをしたいと思っていました。業務内容としては、白川村の事業所さんや村で個展を開く大学院生にインタビューをして記事を書いたり、指定管理している合掌造り家屋の清掃、図書整理など幅広いお仕事を経験させてもらうことができました。インターンが休みの日は、前回お世話になった民宿古志山さんのお手伝いをしていて、白川村観光をする時間もなく、とにかく盛りだくさんだったあまり、2週間の滞在では物足りないなと感じたのが正直なところです。

 

それから、2019年冬は民宿に住み込みで働いていたのですが、2019年夏は他のインターン生とのシェアハウス生活でした。相部屋と聞いて、2週間自分だけの時間や空間がないことや、シェアハウスメンバーと気が合わなかったらどうしようなんて、不安が大きかったのですが、結果として思い出に残る楽しすぎるシェアハウス生活になりました。夜はみんなで満天の星空を眺めたり、一緒にご飯をつくって食べたりなんてして。ここには書ききれないくらいの思い出がたくさんあります。帰りたくなかったです、ほんとうに(インターンから帰って数か月後、東京組でみんなでご飯に行きました。次は関西組もね!)。

 

ヒトの温かみを感じた、2020年冬

前回のインターンは目まぐるしく過ぎていき、あっという間の2週間だったこともあり、”もっと白川村を知りたい”と思った私は、2020年冬も、白川村でインターンをすることを決めました(3回目)。次はどこにしようかなと事業所選びに悩んでいたところ、とある村民の方から、白川保育園ではたらかないかとお誘いを受けまして、子どもがだいすきな私は、「ぜひ私にやらせてください」とふたつ返事でお受けすることになりました。そして、1か月間保育補助のお仕事をすることになりました。まず驚いたのは、子どもたちがスキーウェアで通園すること。そして、園内がすごーく広いこと。自然豊かな土地で、のびのびと過ごせる理想的な保育環境でした。

 

また、1か月間の滞在のなかで、村民のみなさまの温かすぎるお心にたくさん触れさせていただきました。保育園で給食が出ない日があって、お弁当を用意しなければならない日がありました。当然お弁当箱ももってきていないし、仕事が終わってから買い物に行っても農協は閉まっているし、コンビニの菓子パンも子どもたちの前でどうかと思ったので、以前から親しくさせていただいている村民の人に相談したところ、1食分のおかずを分けてくださって、お弁当箱まで貸していただきました。徒歩で通勤している私を見かねた、園長先生・親御さんがわたしを車に乗せて送迎をしてくれたことも1度や2度のことではありません。そのほか、高山や高岡までドライブに連れて行ってもらったり、お家にご招待していただいておいしいご飯をごちそうしてもらったり。ここには書ききれない温かいお心にたくさん触れることのできた1か月でした。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。そして、温かいお心に触れるたびに、”何らかの形で白川村に関わり続けたい” ”白川村の役に立ちたい”という気持ちが芽生えました。

 

小さな村だからこそ足を運び入れられなかった、2020年夏

さあ今年の夏も、どこかの事業所でインターンをしたいと思っていたのですが、新型コロナウイルスの感染拡大により、白川村に行くことを諦めざるを得ない状況になってしまいました。過去3回のインターンを通して、白川村の医療体制が脆弱であること、村民に感染者が出てしまったとき、その感染者が村八分にされてしまう可能性があると感じていたからです。感染に歯止めがかからない大都会東京から、人口約1500人の小さな村に、わたしひとりが移動することによって、新型コロナウイルスを持ち込んでしまうリスクを考えると、万が一のことがあったとき、責任がとれないと判断しました。

 

しかし、白川村とは無縁の夏はどこか物足りなく、”何らかの形で白川村に関わり続けたい” ”白川村の役に立ちたい”という思いを捨てきれなかったわたしは、数日間悩みに悩んだ末、自らホワイエの柴原さんにオンラインインターンを志願させていただきました。そして、オンラインイベント「白川村に、会いに行く」を企画運営した次第です。

 

コロナ禍で”オンライン○○”は爆発的に普及しましたが、オンラインで代替できるものって、実はかなり限られているし、代替できているように見えて、実はできていないものもあると思います。東京からオンラインで白川村に貢献できることを必死に考えたのですが、全然思い浮かばなくてとても苦労しましたし、世の中はどんどん便利になっていくけれど、やっぱりヒトとヒトの直接的なつながりには到底敵わないというのが、オンラインインターンをしてみての率直な感想でした。

白川村に対する私の心境の変化を図式化。この先どんな心境になるのか、自分でも楽しみです

まとめ:私は白川村インターンに満足をしていません

結論。私が白川村のインターンをリピートする理由は、ふたつあります。

 

①いい意味で不満足だから

誤解を招いてしまうと思うので、少し補足させていただくと、不満足というのは”1度のインターンで、白川村はもうおなかいっぱい。じゅうぶんすぎるよ”という感情にならないということです(うまく説明できないのですが)。つまり、”また白川村インターンに行きたい”と思わせてくれる最高のインターン先であるということです。普通の観光ですと、約2~3時間で白川村の世界遺産エリアを楽しめるらしいのですが、それよりもうんと長い2か月間も滞在していながら、まだ満足していないなんて、、、私はかなり白川村に惚れ込んでしまったようです(笑)インターンでないと知ることができない、観光では得られない魅力が、白川村にはたくさんあると思います。

 

②周りのヒトとは違う経験ができるから

就職活動に向けて、多くの大学生がインターンを経験している時代ですが、インターン先は主に都市部の企業・法人・団体・官公庁などがほとんどではないでしょうか。だからこそ、面接で”「白川村」でインターンをしていた経験があります”って言ったら、インパクトがある上に、めったに周りの就活生とかぶることはないと思いますし、面接で頭ひとつ抜けるためのアピールポイントにもなるではないかと勝手に思っています(笑)それから、一度きりの人生なのに、周りのヒトと同じではつまらないじゃないですか。これからも自分のやりたいことや、関心、個性を大切にしていきたいと思っています。

 

なぜ、白川村に対してこんなにも愛着が湧いているのか、その真意がいまだ自分でもよくわかっていないので、今後も白川村に通い続けながら、そのアンサーを探していきたいと思います。

 

都会で生まれ育ったヒトにとって、白川村での生活は非日常であり、貴重な経験になることには間違いないので、都会で生まれ育った学生のみなさんには、一度白川村でインターンをしてみることをおすすめしたいです。きっと、新たな価値観を手に入れることができたり、日常生活における”普通”という概念を大きく覆されることになるだろうと思います。

 

余談2:白川村教育委員会に、絵本約60冊『日本名作絵本』『世界名作絵本』シリーズを寄贈させていただきました。おそらく、普通の本屋さんでは売っていないものだと思います。司書の茉由さんがかわいいブースを作ってくださり、平瀬の南部地区文化会館(NBK)に置かせてもらっています。白川保育園で一緒に遊んだ子どもさんをはじめ、白川村のすべての子どもさん、そしておとなのみなさまに手に取って、読んでいただけると嬉しいです。

 

以上、コロナが落ち着いたら白川村に行くことを楽しみにしている、わたなべがお送りしました。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

次会うときは、白川村で。

 


 

この記事を書いた人

渡辺わたなべ莉央りお

武蔵野大学人間科学部社会福祉学科3年。旅先には必ずくまのプーさんのぬいぐるみを連れていきます。

インターン事業所
白川村立白川保育園一般社団法人ホワイエ民宿古志山