
昨年度の記事こちら
今年の講義タイトルは「コロナ禍が世界遺産のある村にもたらしたもの」。
昨年に引き続き、世界遺産専攻の文化的景観論の授業の中で一コマ。
今年はコロナ禍でゆっくり思考を巡らす時間が持てた分、多くの人が色々と考えたことでしょう。もれなく、僕もその一人でした。自分自身が白川村に暮らしながら、毎日のようにモヤモヤしながらもたくさん感じたこと、地域の人達と話したこと、地域の変化など、気づいたことを考えたことを整理した上で講義を組み立てました。

というご意見もあると思いますが、担当の黒田教授曰く、

ということで今回の講義の建て付けも文化的景観論として成立しているそう。そこで具体的には以下の内容を核にして資料を準備。
・地域事業者にもたらしたこと/変わらなかったこと

授業の様子。大学側もコロナ対策で教室に入れる人数に制限を設けて、大きめの教室でゆったりと

コロナ禍が社会の様々なことを前倒しさせたという話の後に学生に伝えたかったことを最後のページに

わずかな変化も含め、さまざまな価値観、環境の変化が現れているという指摘は、まさに現地にいなければわからないことで、「現場で観察する」ことの大切さを、改めて気づかせてもらいました

コロナ禍が白川村にもたらしたもの、については、実際に白川村内に住んでいる方だからこそ分かるお話が聞けて、大変参考になりました。おそらく白川郷の観光のあり方を変える良い機会なんだろう、とは思っていましたが、村内の方のパラダイムシフト、動ける人とそうでない人、新たな危機意識が芽生えているような状況など、非常にリアルなお話ばかりで、大変勉強になりました


白川村滞在型の筑波大学院世界遺産学学位プログラムの学生募集中!!
白川村に暮らしながら、地域との関わりを作りつつ、ゼミはオンラインで参加して修士号(修士(世界遺産学))を取得することができる学生募集案内が来ました。
白川村行政の中間支援に取り組んでいて、ヒト大学の運営しているまちづくり会社(ホワイエ)でインターン(有料)しながら、地域に関わる研究に従事したい学部生必見です。
実はヒト大スタッフで図書館司書の茉由ちゃんもこの制度を使って、白川村にいながらゼミに参加し、修士号の取得を目指しています。
もちろん、大学院入試に合格する必要はありますし、入学金・授業料の支払いも必要です(大学の減免措置や奨学金はあるらしいですが)。
あと、1年目は必修授業や演習があるので、入学当初は通学して、7月頃から白川村生活に入ってもらうことになります。
※出願締切は20年12月18日までらしいので興味ある方はお早めに!!
