学長ブログ:【東北視察その1】にかほ市の生活クラブ風車 

先日、時間を作り、一度その目で確かめたいと思っていた東北地方の公民連携の施設やインフラ等を巡ってきた。

まず、にかほ市の生活クラブ風車。

よく見ると、「生活クラブ風車」の文字が・・・

 

というのも、いよいよ今週末に迫ってきた『おだやかな革命』in 白川郷の上映会。

『おだやかな革命』 in 白川郷

2018.09.29

この映画内で取り上げられてるのが今回の目的地の一つ、にかほ市の風車「夢風」。

実はにかほ市だけでなく、山形から秋田にかけて日本海側の海岸沿いは風が強く、風力発電が盛んな地域。俯瞰してみてみると、いくつも風車が立っているのが一目で分かる。

にかほ市にある鳥海山の5合目(標高1000メートル付近)から日本海側を撮影

 

 

そんな風車が立ち並び、その中の一つでしかない生活クラブ風車「夢風」が映画で取り上げられた理由は?

生活クラブ風車とは・・・

風力発電事業は一般社団法人グリーンファンド秋田を事業主体とし、生活クラブ首都圏4単協(東京・神奈川・埼玉・千葉)の組合員が出資および融資をして参画・運営します。
また、生活クラブ北海道の活動を通して生まれたNPO法人北海道グリーンファンド(鈴木亨理事長)と共同して事業を行ないます。風車は秋田県にかほ市に建設しました。

海外への化石燃料の依存、原発の抱える計り知れないリスク、日本の不安定なエネルギー事情を私たちは目の当たりにしています。エネルギーの自給圏づくりは、生活を自治すること、市民が主権をもつ社会づくりへのもう一つの重要なチャレンジです。
生活クラブは、生活に必要な食料を自治することを基本として、日本各地の生産者と連携して共同購入を40年すすめてきました。電気やエネルギーも「食」と並んで私たちの生活に欠かせないものであり、食料と環境(エネルギー)の自給圏を社会の中でつくっていくことが重要ですが、「食」と同様に首都圏で消費する電力を首都圏で自給することには限界があります。
生活クラブが40年以上にわたって積み重ねてきた「生産」と「消費」の繋がりをエネルギーにおいても実践し、「エネルギーの地域間連携」をつくります。
(引用元 生活クラブ東京HP)

そう、「夢風」の場合は風車そのものというか、その風車が作られた過程がポイント。

3つ立ち並ぶ真ん中が「夢風」

そして「夢風」の発電量は年間473万kWhでおよそ1300世帯分の電気を生み出しているとのこと。1300世帯だと1600人の人口(世帯数になるともっと少ない)の白川村はこの風車一つで全て賄えてしまう。もちろん、風が強い地域だから成り立つ訳で白川村に持ってきたら良いという簡単な話ではない。

さらには5億円近い建設費は当然、出資だけでは足りず、多くは国の補助金で賄われているらしい。管理費などのランニングコストと設備の耐久年数によって、5億円が安いのか高いのか判断が難しいところ。

とはいえ、地元秋田と首都圏の地域間連携によって建設された「夢風」が契機となり、単なる自然エネルギーの仕組みづくりに留まらず、地域間の人と人の交流や、夢風ブランドなどの物産の取組みなどの連携に繋がってるらしい。
何がどう転ぶかわからんよね、まさにそんな感じ。

左下にある鳥海山と生活クラブ風車「夢風」

 

地域の資源を活用して、地方と都市部がお互いに利益を得る「にかほモデル」が、これからどうなっていくか、また映画で夢風がどう取り上げられてるか、今から上映が待ち遠しい。

知ることで映画がより面白く鑑賞出来るかなと。

 

ちなみに個人的に自然エネルギーに興味持ったのは現在住んでる白川村の平瀬集落内に水路が張り巡らされていて、山水が常時流れてる。小水力発電を上手くやれば、集落の人は電気代不要になるかもって思ったことから。人が減って家が壊されつつある集落だけれど、電気代不要はそこに住まうのに魅力的な要素だよなって。

それもあって、小水力発電を学ぶためにヒト大で遠足に行ったのがこれも映画内で登場する岐阜県石徹白集落。

石徹白遠足に行ってきました!(2018/8/5)

2018.08.06

いずれにしろ、やるやる詐欺の状態が続いてるから、映画鑑賞後、自分のギアが入らないかと少しばかり他人まかせを期待していたりする。

 

東北視察その2はこちら。

学長ブログ:【東北視察その2】青森アウガとオガール紫波町

2018.11.07