「10年前の私へ」〜第1号 青木省悟さん〜

 

みなさんこんにちは。

八重山ヒト大学の金嶺葉月かなみねはづきです。

 

 

「拝啓 この手紙読んでいるあなたはどこで何をしているのだろう」

 

 

これはアンジェラ・アキさんの歌「手紙~拝啓 十五の君へ~」の冒頭の歌詞。

この歌では、未来の自分へ向けた手紙を綴っています。

 

一方、過去の自分にメッセージを伝えることができるとしたら アドバイスをかけることができるとしたら みなさんは何をどう伝えたいですか?

 

「あの時こうしとけばよかったなぁ」「なんで言えなかったんだろう」「あの時が一番楽しかったなー」昔を振り返って、ふと思い返すこと色々ありますよね。

 

その想いをのせたメッセージに、その人の個性や生き方が滲み出てくるんじゃないか・・・。

 

人の生き方や考え方に興味のある私が様々な人たちの人生観に触れたい・・・と思い、このコラム記事をスタートする運びとなりました。

 

「10年前の自分に伝えたいこと」をテーマに、これから様々な人たちの想いをお届けします。

 

 

想いは人それぞれ。

過去に捉われるわけではなく、執着するわけでもなく、この記事を通して自分自身の人生を振り返り、前向きに人生を歩むきっかけになって頂けたら幸いです。

 

 


 

 

「第1号  青木 省悟あおきしょうごさん」

 

神奈川県出身の青木省悟あおきしょうごさんは、「地域おこし協力隊」の一員として2017年3月末に石垣市にやってきました。

2020年3月までの約3年間、石垣島北部地域のために様々な活動を展開し地域を盛り上げ、任期完了後の今は集落支援員として、引き続き地域活性化のための取り組みを続けています。

 

そんな青木さんの将来の野望は「ずっと八重山にいられたらいいな。それが一番の目標。島嫁を見つけられたらそれが近道なのかなぁ(笑)。」

 

それでは、青木さんが10年前の自分宛てに書いた手紙を覗いてみましょう。

 

 


 

 

「10年前の私へ」

青木 省悟

 

新居に引っ越して楽しく過ごせていますか?

夏にはオフィスも移転する頃でしょうか?

自分なりに好きを突き詰めて自信を持って入ったデザイン会社。

デザインを仕事としてやるのは、自分が作りたい物を作るのとは違うし、スキルもスピードも無く考えていた自分の姿とは大きく違ったんじゃないでしょうか?

 

それでも3年経って、今までの出来ないがいつの間にか当たり前の様に出来てきたのではないですか?

 

大丈夫!

もう少しでデザイナーになれると思います。

引き続き、もがいて楽しんでお仕事を続けてください。

 

「自分次第」

デザインスクールの入学式のビデオメッセージでひとりの先輩が発したこの言葉に「ハッ!」とさせられたのは覚えてる?

後悔しない選択をしよう。

自分次第でその先はいくらでも変わるよ。

 

君の人生はこれからもきっと色々あります。

思い通りに行かない事もきっとあるでしょう。

でも、思っても見ない展開も待っています!

少なくともこのメッセージをそこから2000km離れた所で書かせてもらっている僕はとても幸せです!

 

10年後の自分と言っている人はちょっと自信がありそうで偉そうかもしれないからあんまり話は聞きたくないかもしれないけど、それでも良いと思います。

 

どんな事があってもその場面を楽しめる様な、馬鹿でポジテイブな人間になれたらいいね!

 

 


 

 

 

以下、お手紙について詳しく聞きました。

 

2007年~2017年丸10年間勤めた某デザイン会社「僕は入社4年目でデザイナーに」

 

10年前、僕はデザイン会社でアシスタントデザイナーの仕事をしていた。

 

「デザイナー」といっても特に資格があるわけではなく、名乗れば誰でもなれる。

でも組織でやっていくにはアシスタントデザイナーからのスタート。

 

時間や経験を積み重ねればある程度上達してくるが、向き不向きもあり、センスやスキルが問われる。

 

若かりし頃の青木さん

 

10年前はちょうど、入社3年目に入った頃。

できなかったことができるようになってきた一方、立場的にはアシスタントデザイナー。

 

「果たして僕はデザイナーになれるのか?」とちょっぴり不安を抱えていた。

 

でも着実に仕事をこなしていく中で、少しずつ自信はついてきた。

粘り強く頑張って続けた甲斐もあって、4年目に花開いたのかな。

 

 

昔スタバでバイトしていた時、スーツのお客さんを見ると「この人は会社員だろうな」って想像できたけど、私服で訪れるお客さんは「この人が何者なのか」すぐ見破れない。

 

単に会社が休みの人かもしれない。

でもパソコンで何かやっているし、仕事してるのか?そういう人たちにちょっと憧れを抱いていた。

 

その頃から、デザイナーならネット環境があればどこにいても仕事できるしいいなぁと思っていた。

将来田舎で働くとか、海外にいても色々できるのかなと。

 

 

 

10年前の自分を客観的に見ると・・・あんまり今と変わらないかな。見た目も性格も。

 

ただ、今より目の前にあることをとにかくこなすことで精一杯だった。

今日明日をどう乗り越えるかを常に考えて生きていた。

 

そんな毎日を繰り返し揉まれたおかげで忍耐力諸々の力がついていたのかな。

 

「自分次第」という言葉

 

 

実は大学卒業後、キャリアスクールに1年通っていた。

そのスクールの入学式で見た映像で、名前も知らない先輩が言っていたその言葉にハッとした。

 

自分次第、良くなるのも悪くなるのも全部自分で決められる。

それまでは人のせいにしていたり、環境のせいにしていた部分があったのかもしれないけど、これからはきっと自分の頑張り次第なのかなって、頑張ろうって思った。

 

 

 

「思っても見ない展開」=石垣島に移住したこと

 

地域おこし協力隊時代の一枚

 

初めての社員旅行で訪れた沖縄。

それ以降も何度も旅行で訪れて、沖縄ってほんといいところだな・・・と思っていた。

 

日本の中でも特別な場所。暖かくて海が綺麗で。空気感・文化に魅きつけられて、いつか住んでみたいななんて。

 

沖縄移住って成功者や選ばれしものだけが実現しているってイメージがあったから、僕には難しいかな~って諦めかけていた。

でも転職活動中に地域おこし協力隊の募集と出会った。人生はほんとどういうタイミングで何が起きるかわからない。

 

 

 

最後にひとこと

10年前にはわからなかった自分のことが、居場所を変えて少しは見える様になりました。

今はその経験と視点を活かしながら、この島で役に立てたらと思っています。

10年後の自分にガッカリしない様に。

 

 

 

 

 

青木さんはいつもニコニコして穏やかで、ほんわか~したイメージでしたが、お話を聞いていると自分の軸をしっかり持った強いお方なんだなと・・・。

 

そしてこれまでの経験の中で「目の前のことを精一杯こなす」、「今に集中する」青木さんの姿勢に、改めて「今を生きる」大切さについて考えさせられました。

 

人生ってほんと何が起きるかわからないですよね。

 

将来のぼんやりとした不安に支配されがちがけれども、とにかく、今目の前にあることをしっかりこなそう。

 

10年前の青木さんから学ばせて頂きました。

 

 

青木さん、素敵なお手紙ありがとうございました!

 

この記事を書いた人
金嶺 葉月 ( Kanamine Hazuki )
石垣市白保出身。獨協大学卒。在学中カリフォルニア大学デービス校に一年間交換留学。一般企業に就職し、その後石垣島にUターン。大好物は納豆。1992年8月生まれ。
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